そこんとこ。

自分の見解で喋ります。聞きたいことあれば聞いてみてください。

Q.オススメの本を教えて

友人から『なんか暇つぶしになる面白い本ない?ジャンルはなんでもいいので』というLINEが来た。

ジャンルを問わない読書体験、なかなかに高難易度クエストの香りがプンプンするが、こういう時に全く外さない本は存在する。

 

①『さくら日和』/さくらももこ(集英社文庫)

 かの有名な日曜日のアニメ「ちびまる子ちゃん」の漫画の作者であるさくらももこさんのエッセイだ。

さくらももこさんはエッセイを数冊書いているが、どれもこれも面白い。中学生のときに朝読書用の本として選び、みんなが黙って本を読んでいる中、声を出さないように肩をめちゃくちゃに震わせ5分間ないしは10分間もの間、笑っていた。外や人前で読むと死ぬ。

 

『さくら日和』に収録されている「おめでとう新福さん」という話は特に面白い。兼ねてよりお世話になっている新福さんをお祝いすべく、さくらももこプロダクションの方々が莫大な資金と時間を浪費して「大人のお楽しみ会」を開く話だ。当時の台本なども話の中に組み込まれており本当に面白い。こういう大人になれたらいいなー!と頬を綻ばせながら思う。

 

②『風と共にゆとりぬ』/朝井リョウ(文藝春秋)

桐島、部活やめるってよ」や「何者」が実写映画化されたことでも有名な「ゆとり世代」出身の朝井リョウさんだ。やはり、ここでも朝井リョウさんのエッセイを推す。

『風と共にゆとりぬ』の前に『時をかけるゆとり』というエッセイも出していて、それも抜群に面白く、高校時代の私のお腹を何度も捩らせたのだが、去年刊行されたばかりの最新作『風と共にゆとりぬ』はもう本当に最高だった。

 

特に『対決!レンタル彼氏』の話が好きなのだが…えっ!?検索したら読めるんですけど?!『対決!レンタル彼氏』無料で読めるんですけど?!

というわけでURLを貼っておく。

この話は「レンタル業界」へ殴り込みをしたい作者・朝井リョウさん(前作でも美容室でSEになりきっていた)が知り合いの女性とレンタル彼氏を呼び出し、3人で化かし合いをする話である。さながらカイジのような心理戦が手に汗握る展開を呼ぶ。

是非、読んで欲しい。

 

発売前先読み!『風と共にゆとりぬ』朝井リョウ――「対決! レンタル彼氏」(1) #風と共にゆとりぬ http://bunshun.jp/articles/-/2471

 

③『満願』/米澤穂信(新潮社)

最後は米澤穂信さんの『満願』である。先に紹介した二作品はエッセイでとにかく笑い転げるような読書体験ができるのだが、今回はミステリーである。

ミステリーとは言っても、長編小説ではなく短編小説の形をとっているので比較的読みやいのではないかと思う。同作者の作品として、『儚い羊たちの祝宴』という短編ミステリ小説もあるのだが、今回はこちらの『満願』を紹介する。

 

何人か、大学の友人や縁あって親交のある友人が『満願』を読んでいたのでちょっとした話しの種になるのだが、みんな口を揃えて「『関守』という話が怖かった。」という。なるほど、確かにあの話も怖かった。

米澤穂信さんの短編ミステリーの特徴として、最後の場面により物語の印象が変わるというものが挙げられる。あとは、暗くダークな世界を描くので読後のドキドキ感や恐怖感が凄い残る。「イヤミス(嫌なミステリー)」と呼ばれるものに近い。っていうかイヤミスである。

 

『関守』という話も確かに怖いのだが、私的には美しい母と姉妹を描いた家族の物語である『柘榴』が怖かった。読後に「やられた……!!!」と思った。

 

『満願』をもし、「面白そうだ」と思い貴方が読んでくれたなら、どの話が心に負荷をかけてきたか教えて欲しい。

 

以上、3冊はジャンルを問わずオススメできる。もし、気になるなら手に取ってください。絶対に読んで損はしないと思う。